後期研修医Resident
後期研修指導医からのメッセージ
後期研修指導医
廣瀬 陽介先生
小児科主任医長
基幹研修施設となっている基本領域(小児科)
後期研修プログラムは、海浜病院と関連病院が連携して、3年間でさまざまな経験を積んでいただけるようになっています。また、本人の希望に応じて、学会の参加や留学などはサポート可能ですので、チャレンジしたいことがあれば気軽に相談していただきたいです。
医療を行ううえで、エビデンスはとても重要であると考えられていますが、私は教科書通りの治療が患者さんにとって必ずしも最善というわけではなく、ときにはエクスペリエンスに基づいた治療が必要とされる場面もあると思っています。そのため、後期研修中は患者さん一人ひとりと向き合い、目の前の現象に対して自分で考える力を身につけることが大切だと考えます。
また、私は海浜病院について、まだまだ伸び代がある病院だと考えています。患者さんのために、そして働くスタッフのために、病院をさらによくしていくためにはどのようなことが必要であるか、それを考えて行動するのも面白いものです。
2019年4月現在、当院で研修する専攻医は13名です。
私たちは診療科や職種を超えて専攻医のみなさんを支えていきますので、海浜病院で長期的に活躍できるような医師を目指していただきたいと思います。
後期研修プログラムについて
海浜病院の小児科後期研修プログラムでは、1年次には基本的な診療技能を修得、2~3年次には基本研修に加えて、連携施設にてサブスペシャリティ領域、地域医療の研修を行います。
研修環境としては、当院の小児病棟はPHCU4床を含む42床、新生児病棟はNICUが21床、GCUが25床の計88床と豊富な病床数が特徴となっており、経験できる患者数にも恵まれているといえます。
また、広い視野を持って小児医療に取り組んでいただくために、3年間であらゆることを経験できるようなプログラムになっており、たとえば、地域医療研修では千葉市内の施設研修にとどまらず、宮古島や石垣島など沖縄県の離島で医療を経験することができます。私自身の経験からも、多様な環境で働くことで視野が広がり、自分の将来を深く考えるきっかけになると考えています。
さらに、海浜病院では、患者さんを総合的に診療できる力を持った医師の育成に力を入れています。小児の患者さんだけでなく、成人の患者さんの診療もしっかりと経験し、幅広く柔軟に対応できる医師、患者さんを縦長にケアできる医師を目指していただきたいです。
現在、2022年度プログラム(案)を公開しています。
小児病棟、新生児病棟、ICUにおいて、小児科、新生児科、小児外科、耳鼻科、形成外科、整形外科などが連携して年間2,000人を超えるこどもたちの専門診療を提供している県内有数の小児医療施設です。
新規入院患者数(年度) | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
小児科 | 1,779 | 1,941 | 2,132 | 2,272 | 2,083 | 2,202 | 1,461 |
新生児科 | 265 | 322 | 267 | 260 | 275 | 248 | 283 |
総 数 | 2,044 | 2,263 | 2,399 | 2,532 | 2,358 | 2,450 | 1,744 |
夜間のER救急は年約15,000人のこどもたちが受診。看護師による院内トリアージシステムを取り入れ、医師会医師と院内外の小児科医が協力して救急対応にあたっております。外因系(頭部外傷、熱傷、溺水など)も含め、小児科医が窓口となりこどもたちの救急車を数多く受入れています。
救急車搬送受入数(年度) | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
小児科 | 722 | 1,010 | 1,251 | 1,564 | 1,724 | 1,716 | 1,127 |
小児科夜急診 | 812 | 827 | 799 | 727 | 617 | 641 | 183 |
小児救急車総数 | 1,534 | 1,837 | 2,050 | 2,291 | 2,341 | 2,357 | 1,310 |
小児科専門医資格を有し、同時に新生児専門医・指導医、小児神経専門医、感染症専門医・指導医、小児循環器専門医、救急専門医、集中治療専門医、アレルギー専門医の資格をもつ指導医が専攻医の指導にあたります。
研修施設群 連携・関連施設 (所在地)
- 1)基幹施設:
- 千葉市⽴海浜病院(千葉市美浜区)
- 2)連携施設:
- 千葉⼤学医学部附属病院(千葉市中央区)
千葉県こども病院(千葉市緑区)
東京⼥⼦医科⼤学⼋千代医療センター(千葉県⼋千代市)
東京ベイ・浦安市川医療センター(千葉県浦安市)
佐久総合病院・佐久医療センター(⻑野県佐久市)
東京医科歯科大学医学部附属病院(東京都文京区)
沖縄県⽴南部医療センター・こども医療センター(沖縄県島尻郡) - 3)関連施設:
- 千葉市⽴⻘葉病院(千葉市中央区)
千葉県千葉リハビリテーションセンター(千葉市緑区)
国⽴病院機構千葉東病院(千葉市中央区)
国⽴病院機構千葉医療センター(千葉市中央区)
そがこどもクリニック(千葉市中央区)
おおた⼩児科(千葉市美浜区)
稲毛バースクリニック(千葉市稲毛区)
成田赤十字病院(千葉県成田市)
千葉県循環器病センター(千葉県市原市)
千葉ろうさい病院(千葉県市原市)
国⽴成育医療研究センター(東京都世⽥⾕区)
日本赤十字社医療センター(東京都渋谷区)
茨城県立こども病院(茨城県水戸市)
北九州市⽴⼋幡病院(福岡県北九州市)
沖縄県⽴北部病院(沖縄県那覇市)
同 宮古病院(沖縄県宮古島市)
同 ⼋重⼭病院(沖縄県⽯垣島市)
募集⼈数 6名 研修期間 3年
⾝分・待遇 会計年度任用職員
年額給与(賞与含む) 税込 約850万~1,100万(3年)
別途 時間外手当、宿日直手当
年次有給休暇 10 ⽇、職員保育所あり、短時間勤務あり。
上記は千葉市の給与規定により変更する場合があります。
研修ローテーション(モデル)
■6名の専攻医 3年間ローテーションの9通りのプログラム例
- コース
- 1年目 2年目 3年目
- A
- 千葉市立海浜病院 千葉市立海浜病院 連携施設1 千葉市立海浜病院
- B
- 千葉市立海浜病院 千葉市立海浜病院 連携施設1 連携施設7
- C
- 千葉市立海浜病院 千葉市立海浜病院 連携施設3 関連施設
- D
- 千葉市立海浜病院 千葉市立海浜病院 及び 関連施設 連携施設2
- E
- 千葉市立海浜病院 千葉市立海浜病院 及び 関連施設 連携施設6(6mo〜1y) 連携施設5
- F
- 千葉市立海浜病院 千葉市立海浜病院 及び 関連施設 連携施設3
- G
- 千葉市立海浜病院 千葉市立海浜病院 連携施設4 関連施設
- H
- 連携施設1 千葉市立海浜病院 千葉市立海浜病院 及び 関連施設
- I
- 千葉市立海浜病院 千葉市立海浜病院 連携施設5 連携施設7
募集要項
- 基幹となっている基本領域
- 小児科
- 処遇
- ①年額給与:税込 約 850 万(1年) 〜 1,100 万(3年)
②休日休暇:土日祝日、年末年始、年次有給休暇(10月以降)、特別休暇(産育休等)
③保険適用:全国健康保険協会管掌健康保険、厚生年金保険、労働者災害補償保険法適用、雇用保険
④宿舎:独身者用職員宿舎あり、ただし負担金あり
⑤保育施設:有り - 連携施設となっている基本領域
- 内科、小児科、外科、産科、眼科、耳鼻科、麻酔科