初期研修医Junior Resident

初期研修指導医からのメッセージ

プログラム責任者
金澤 正樹先生
副院長

海浜病院の初期研修プログラムでは「医療を通してどのように社会貢献をするかを明らかにする」ということを初期研修の目標にしています。さらに、あらゆる知識や手技を身につけるだけでなく、社会人としての責任感や素養を育むことも大切であると考えています。
大学で学ぶことと大きく違う点は、実際の医療の現場では看護師やコメディカルなどのスタッフが協力してチーム医療を行うということです。チーム医療の実践にあたっては、コミュニケーション能力やものごとを深く追求するという姿勢が求められます。海浜病院の初期研修プログラムでは、さまざまなことを経験できる環境を用意していますので、研修医のみなさんにはどんなことにも積極的に挑戦していただきたいと思います。
海浜病院は比較的小規模な病院ですので、研修医と上級医、指導医の距離が近く、密接に関わることができるのも大きな魅力でしょう。初期研修中は将来の方向性を決定する大切な期間です。医師としての基盤を作っていただけるよう、私たちがしっかりとサポートしますので、研修医として充実した時間を過ごしていただきたいです。

初期研修の強み・特色

海浜病院は、小児・周産期領域において症例数が多いため、将来的に小児・周産期領域の医師を目指す方には多くのメリットがあるといえます。一方で海浜病院の初期研修は、修了基準を満たす範囲で自由に選択できる部分が多く、どの診療科を志望していても柔軟に対応が可能です。協力型臨床研修病院には千葉市立青葉病院と千葉県救急医療センター及び東京女子医科大学八千代医療センターがあり、海浜病院では経験できないことも特色のある協力型病院でバランスよく学べるようになっています。
2020年度から医師臨床研修制度が見直され、必修として従来の内科、救急部門、2年目の地域医療に、外科、産婦人科、小児科、精神科の4科目が追加されました。また必須とされる研修として一般外来と訪問診療が設定されました。その他に細かい変更点はありますが、当院のプログラムの特色である➀充実した救急研修、②自由選択の期間が長いこと、③充実した小児・周産期研修を生かして、新制度に対応した魅力あるプログラムを作成しました。皆様の医師のキャリア形成にお役に立てれば幸いです。
また、海浜病院では2017年より研修実施ガイドラインを作成し、研修の理念や基本方針を共有することで、研修を円滑に実施できるようにしています。研修開始後にメンタルヘルスケアのサポートや研修医向けのレクチャーを行います。定期的に研修医の発表会を開催する他に、2年目には基本的臨床能力評価試験を受験し、自身の技能を客観的に確認することができます。研修医のみなさんが目標に向かって研修に専念できる環境が整っています。
海浜病院では病院見学を随時受け付けておりますので、初期研修を検討されている皆さまにぜひ一度お越しいただければと思います。

プログラム概要

必修科目は、内科、救急部門(救急科と麻酔科)、外科、産婦人科、小児科、精神科、地域医療です。各分野は一定のまとまった期間に研修(ブロック研修)を行います。
1年次には、内科24週、救急部門12週(救急科8週と麻酔科4週)を研修します。2年次には、地域医療(一般外来と在宅医療)5週を研修します。外科、産婦人科、小児科は千葉市立海浜病院で1年目もしくは2年目に4週研修します。精神科4週は2年目に協力型臨床研修施設である千葉市立青葉病院で研修します。内科の研修期間中に並行研修として週半日の一般外来研修が含まれます。
宿直明けの日は休みとなるため、実日数期間は若干長くなるよう調整され、4週は約1か月となります。また必修科目の期間については、臨床研修の基本理念である「一般的な診療において頻繁にかかわる負傷又は疾病に適切に対応できるよう基本的な診療能力を身に付ける。」という観点と、別に掲げる到達目標を達成するために、相談のうえ個別の調整を行うことがあります。例えば必修科目のブロックで長期の欠席になった場合などです。必修科目以外の期間(約40週)は研修医の希望調査を行い、プログラム責任者と相談のうえ自由選択科目とその期間を決定します。自由選択科目は千葉市立海浜病院(全科)と千葉市立青葉病院(全科)と千葉県救急医療センター(3次救急)と東京女子医科大学八千代医療センター小児科(PICU)となります。千葉県救急医療センターは4週、千葉市立青葉病院の研修は2年次とし、最大24週とします。東京女子医科大学八千代医療センター小児科も2年次とし、最大8週とします。また東京女子医科大学八千代医療センター小児科はPICU研修を想定していますので必修科目ではなく自由選択科目としています。各研修医の年間ローテーションスケジュールは、各研修医の希望を調査し、プログラム責任者が全体のバランスやブロックの研修人数などを考慮して調整します。
一般外来は4週間以上の研修が必要です。内科のブロック研修中に並行研修として行われる一般外来の研修と地域医療の研修で4週以上となります。在宅医療は2年次に臨床研修協力施設のきむらクリニックと千城台クリニックで研修します。
感染対策、予防医学、虐待対応、社会復帰支援、緩和ケア、アドバンスケア・プランニング(ACP)臨床病理検討会(CPC)などは、院内担当部署からの講義と担当事例があれば、担当チームの活動に参加します。

1年次
24週内科
12週 救急部門
  • 救急科
  • 麻酔科
4週外科
4週小児科
4週産婦人科
2年次
5週地域医療一般外来・
訪問診療
4週精神科(青葉)
約40週自由選択科(海浜病院、青葉病院、千葉県救急医療センター、女子医科大八千代PICU)

※上図のローテーションの順序、期間等は各研修医により異なります。研修の期間について:1週間は5日間の研修に相当します。年間を通して副直研修があり、副直研修の翌日は休みとなるため、必修科目の4週間は実日数で1か月相当と考えて下さい。具体的なローテーションは、各研修医の希望に沿って、プログラム責任者と指導医により調整します。

指導体制

研修カリキュラムに基づき各科に配属された研修医には、各科指導責任者が統括する指導医により研修が行われます。各指導医は指導責任者、および研修実施責任者と協議・調整を行いながら指導にあたります。

  • 臨床研修病院管理者:病院長 吉岡 茂
  • プログラム責任者 :診療局長 齊藤 博文、副院長 金澤 正樹
  • 副プログラム責任者:副院長 北 和彦、統括部長 飯塚 美徳
診療科
指導責任者
指導医/上級医
内科
診療局長・内科統括部長 齋藤 博文
16名(内科・消化器内科・循環器内科合計)
消化器内科
消化器内科統括部長 野本 裕正
循環器内科
循環器内科統括部長 宮原 啓史
外科
院長 吉岡 茂
7名
小児科
副院長 金澤 正樹
16名
産科・婦人科
産科統括部長 飯塚 美徳
8名
新生児科
新生児科統括部長 岩松 利至
5名
耳鼻咽喉科
耳鼻咽喉科統括部長 大塚 雄一郎
3名
眼科
眼科統括部長 窪田 真理子
3名
麻酔科
麻酔科統括部長 蓑輪 百合子
3名
救急科
副院長・救急科統括部長 織田 成人
4名
整形外科
整形外科科部長 河野 元昭
1名
泌尿器科
泌尿器科統括部長 石原 正治
2名
小児外科
小児外科統括部長 光永 哲也
1名
形成外科
形成外科統括部長 久保 麻衣子
1名
心臓血管外科
心臓血管外科統括部長 杉本 晃一
2名

募集要項

募集人数(予定)
医師臨床研修マッチング協議会のマッチングシステムにより募集します
千葉市立海浜病院臨床研修プログラム(基幹型) 4名(予定)
千葉市立海浜病院初期臨床研修産科・小児科プログラム 4名(予定)
2021年度研修受入数
1年目 4名
2年目 2名
研修プログラム
2023年度千葉市立海浜病院臨床研修プログラム(基幹型)(PDF:2.7MB)
2023年度千葉市立海浜病院初期臨床研修産科・小児科プログラム(PDF:2.8MB)
応募資格
2023年度国家試験による医師免許取得見込みの方
応募先
〒261-0012
千葉市美浜区磯辺3丁目31番1号
千葉市立海浜病院
事務局総務班臨床研修担当
TEL:043-277-7711(代)
FAX:043-278-7482
応募方法
出願書類
  1. 1.面接試験願書
    願書ダウンロード(エクセル:43KB)
    願書ダウンロード(PDF:108KB)
    (所定の用紙に所用事項を記入したもの)
  2. 2.写真3葉
    (横3cm×縦4cmで3か月以内に撮影した上半身脱帽のもの)
  3. 3.卒業(見込み)証明書
  4. 4.成績証明書
  5. 5.返信用封筒(送付先住所・氏名を記載したもの)
出願方法
書留郵便
受付期間
2022年6月13日(月曜日)~2022年8月12日(金曜日)(消印有効)
選考
選考方法
書類審査・面接試験
面接日
2022年8月1日(月曜日)〜2022年8月26日(金曜日)までの平日午後、日時は希望にて調整
面接場所
(予定)
千葉市立海浜病院
その他
決定は医師臨床研修マッチング協会のマッチングによる
最終の組合せは2022年10月にマッチング協会から発表
処遇
①基本給
月額約350,000円

②賞与・手当
賞与年2回 別途 時間外手当 当直手当

③当直
回数 月平均4回
当直料 約14,950円/回
時間外手当あり

④休暇
有給(10月以降):1年次10日・2年次11日、夏季、年末年始

⑤宿舎
有(職員用の借受住宅に空きがある場合) ※近隣に賃貸住宅多数有

⑥保険適用
全国健康保険協会管掌健康保険、厚生年金保険 、労働者災害補償保険法適用、雇用保険