ホスピタリストHospitalist

ホスピタリストを目指す医師へのメッセージ

ホスピタリスト 指導医
診療局長
内科専門医・指導医
消化器内科専門医・指導医
齋藤 博文先生

病院総合医といわれるホスピタリストは、総合的な診療を行うだけでなく、患者さんの視点で診療計画を立て、入院から退院までを効率よくサポートする役割を担います。これからの日本の医療において、このようなホスピタリストの需要は高まっていくと考えられます。
患者さんの満足度が高く、効率のよい医療を実現するためには、ホスピタリストの育成だけでなく、ホスピタリストをうまく活用できるような診療体制をしっかりと構築する必要があります。そういった点から、海浜病院の大きな強みとなるのは、病院の規模が中等度で、診療科間の連携が容易な点ではないでしょうか。たとえば妊娠中の患者さんが胆のう炎や虫垂炎になってしまった場合、内科・産科・外科の医師がFace to Faceで連絡を取りながら治療を行い出産まで対応できるような体制が整っているのです。
海浜病院でホスピタリスト研修を検討されている方には、医師同士が円滑にコミュニケーションをとりながら医療を行う当院で、日本型のホスピタリストのモデルケースを一緒に作っていくことができればと考えています。幅広く活躍できるホスピタリストを目指して、海浜病院で充実した時間を過ごしていただきたいです。

ホスピタリストとは

ホスピタリストとは、入院患者さんを総合的に診療し、必要に応じて専門医と連携しながら治療を行う病棟専属の医師です。
アメリカでは、いわゆる日本のかかりつけ医のような役割であるプライマリ・ケア医とホスピタリスト、そして専門医が連携して患者さんの治療にあたっています。ホスピタリスト中心の医療体制によって、効率的に医療を行い、患者さんの満足度を向上させているのです。
一方で、日本ではホスピタリストはまだあまり馴染みがありません。しかし今後さらに高齢化が進むと、複数の病気を抱える患者さんがさらに増加します。そのようななかでホスピタリストの重要性はますます高まると考えられます。

そのため海浜病院では、日本病院会認定のホスピタリスト研修プログラムを作成し、地域のみなさんのニーズに応えられるようなホスピタリストの育成を目指しています。さらに、ホスピタリストと専門医がバランスよく連携できるような体制を整え、日本型のホスピタリストのモデルケースの構築に取り組んでいきます。

ホスピタリスト研修の特色・強み

海浜病院では、日本病院会認定のホスピタリスト研修プログラムを作成し、高い倫理観、人間性、社会性をもって総合的な医療を展開するホスピタリストの育成を行います。
研修プログラムは2年間を想定しており、(1)外来診療研修(2)病棟業務研修(3)チーム医療研修(4)病院経営・管理、マネジメント研修を行いながら、ホスピタリストに必要とされるスキルを身につけられるプログラムを作成しました。
日本病院会では、ホスピタリストに必要なスキルとして、インテグレーション、コンサルテーション、コーディネーション、ファシリテーション、マネジメントの5つのスキルを挙げています。海浜病院ではこれらを身につけ、必要に応じて専門医と連携しながら治療を行うだけでなく、ケースワーカーと連携し、退院支援まで行うことができるホスピタリストの育成を目指しています。当院は、大規模な病院ではありませんが、診療科同士の連携体制がしっかりと整っていますので、このような環境でホスピタリスト研修を行うことには大変意義があると考えます。

募集要項

募集人員
若干名
給与
千葉市病院局の職員の給与に関する規程による
問い合わせ先
海浜病院事務局総務班
043-277-7711(内線2322)